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産後の骨盤矯正を受ける女性の施術画像

「いつから始めるべき?」産後の骨盤矯正のベストなタイミングと理由

出産を終えたあと、「なんだか骨盤まわりがぐらつく」「体型が戻らない気がする」と感じたことはありませんか? そんな時に気になるのが“産後の骨盤矯正”。でも、始めるタイミングが分からなくて悩んでいる方も多いんです。

この記事では、私たちが実際に接する患者さんからもよくご質問をいただく「骨盤矯正はいつから始めればいいの?」という疑問について、わかりやすくお伝えします。

骨盤矯正はいつから始めればいいの?

基本的におすすめしているのは、産後2ヶ月〜6ヶ月の間です。

この時期は、体が出産のダメージから少しずつ回復し始め、骨盤もまだ柔らかくて動きやすい状態。矯正による効果が実感しやすい“ゴールデンタイム”とも言われています。

ただし、これはあくまで一般的な目安。お母さん一人ひとりの体調や回復状況によって、最適なタイミングは変わってきます。「周りがみんな始めているから」と焦る必要はありません。

出産方法による目安の違い

◯ 自然分娩の場合

産後1ヶ月の健診で問題がなければ、産後2ヶ月頃から骨盤矯正をスタートしてみても良いタイミングです。まだ無理は禁物ですが、少しずつ整えていくにはちょうどいい時期です。

◯ 帝王切開の場合

帝王切開をされた方は、傷の回復が第一です。無理をすると痛みがぶり返すこともあるので、通常は産後2〜3ヶ月以降を目安に、必ず医師の確認をとってから進めるようにしましょう。

どうして「産後2〜6ヶ月」がいいの?

実は、妊娠中は「リラキシン」というホルモンの影響で、骨盤まわりの靭帯や関節が緩くなっています。この柔らかい状態は産後しばらく続くため、正しいケアを行うことで骨盤を元の位置に戻しやすいのです。

このタイミングをうまく活かすことで、体型の戻りがスムーズになったり、腰痛・肩こりといったトラブルの予防にもつながるんですよ。

ちょっと待って!早すぎる骨盤矯正はNG

出産を終えたママが赤ちゃんを抱きかかえている様子

「早く戻したい!」という気持ちはとてもよくわかります。でも、産後すぐに骨盤矯正を始めるのは、逆に体に負担をかけてしまうことがあるんです。

特に産後1ヶ月までは「産褥期(さんじょくき)」と呼ばれ、体が妊娠・出産によるダメージから回復している真っ最中。この時期に無理な矯正をすると、こんなリスクがあるんです。

  • 悪露(おろ)が長引く可能性: 体に無理をかけると、悪露の量が増えたり、排出が長引くことがあります。
  • 子宮や骨盤底筋の回復が妨げられる: 骨盤まわりはとてもデリケート。焦って刺激を与えることで、回復が遅れることも。
  • 帝王切開後の傷が悪化することも: 傷口に負担がかかると、痛みが出たり治りが遅れたりする可能性があります。
  • リラキシンによる不安定な骨盤に逆効果な刺激: 骨盤が柔らかすぎるこの時期に無理な矯正をすると、かえって歪みが強くなってしまうことも。

まずは1ヶ月検診を受け、医師から「問題なし」と言われてから、少しずつケアを始めるのが理想的です。

逆に6ヶ月を過ぎると何が変わる?

育児と仕事に追われる女性

「仕事復帰で忙しくて気づいたら6ヶ月過ぎてた」「二人目の育児に追われて自分のことは後回しに…」そんな声もよく聞きます。

実際のところ、ゴールデンタイムを過ぎると、いくつかの変化が起こります。正直にお伝えすると…

時間と効果の面でのデメリット

  • 骨盤が固まりやすくなる
    リラキシンホルモンの影響が薄れるにつれて、骨盤周りの靭帯や関節は徐々に元の硬さに戻っていきます。そのため、矯正に時間がかかるようになります。
  • 施術期間が長くなる傾向
    ゴールデンタイムなら3ヶ月程度で改善が見込めることが多いですが、6ヶ月以降だと4〜6ヶ月、場合によってはそれ以上かかることも。
  • 症状が慢性化しているケースが多い
    腰痛や肩こり、体型の崩れなどが日常となってしまい、「これが普通」と思い込んでしまっている方も少なくありません。
  • 生活習慣の癖が定着
    抱っこや授乳での偏った姿勢、疲労からの猫背などが癖になってしまい、骨盤矯正と並行して姿勢の改善も必要になります。

ゴールデンタイムを逃しても大丈夫?

ここまで読んで「やっぱり手遅れなのかな…」と不安になった方もいるかもしれませんが、大丈夫です。

「気づいたらもう産後6ヶ月以上経ってしまった…」そんな方もあきらめないでください。確かに、時間が経つと骨盤は固まりやすくなります。でも、だからといって矯正の効果がまったくなくなるわけではありません。

時間はかかるかもしれませんが、ゆっくりと整えていくことは十分可能です。

遅く始めることのメリットも

実は、6ヶ月以降に始めることには、こんなメリットもあります:

  • 授乳間隔があいて、施術に集中できる
  • 夜泣きが落ち着き、体力に余裕がある
  • 育児に慣れて、自分の時間を作りやすい

自分のペースで、安心して進めていこう

産後の骨盤矯正を受ける女性の施術画像

育児中は、つい周りと比べてしまうこともありますよね。「友達はもう整体に通ってるのに…」「私はまだこんなに疲れてる」——でも、比べる必要は全くありません。

体の回復ペースは人それぞれ。自分の体としっかり向き合って、「今ならできそう」と思えるタイミングでスタートしてあげてくださいね。

もし不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。私たち【くすの樹接骨院】では、お一人おひとりの体調やライフスタイルに合わせた無理のない施術を行っています。

ゆっくり、着実に。あなたの体が元気を取り戻せるよう、心を込めてサポートいたします。

佐賀県内4店舗を展開

くすの樹接骨院は県内に4店舗展開しています。
あなたのライフスタイルに合わせ通いやすい店舗をお選びください。